RSS

2.加工


木取り → 加工 → 組み立て → 仕込み → 塗装 → まとめ


2:加工


加工無垢材のカタチを家具の種類に合わせ加工します。

うづくりうづくりをかけます。うづくりは木の柔らかい部分を削ることにより木目を立体的に引き立たせる技法です。木は暑い夏の時期によく成長しますが、成長が速いので年輪の幅が広くなり、木が柔らかくなります。逆に冬は成長が遅いため年輪の幅が狭くなり硬くなります。柔らかい部分を削りだすことにより木目がよりいっそう美しくなり、丈夫な材木となります。

なぐりなぐりをいれます。なぐりは材木の角を削ることにより、家具全体に使い込まれたような深い味わいと温かさを持たせることができます。


3.組み立て


木取り → 加工 → 組み立て → 仕込み → 塗装 → まとめ


3:組み立て

ここでは一般的な家具と久遠の伝統的な家具製作技法の違いをご説明します。


■外側の組み立て

<久遠の家具>
かまちぐみ
<一般的な家具>
一般的な家具
材木を接着剤やホゾで張り合わせる
一般的な製作方法です。

かまちぐみかまちぐみ

かまちぐみ
かまちぐみは木造一軒家を建てるときに大工さんが行う伝統的な技法です。柱に溝を切り、板を挟み込むことで家と同様に、丈夫な家具を作ることができます。長い年月が経っても家具が大きく歪むことはありません。

くさび止めほぞつぎくさび止めほぞつぎ 
本棚などの強度を上げる伝統的な技法。たて板によこ板を突き通し、たて板にそってくさびを打ち込みます。くさびを打ち込むことにより、たて板をしっかりと固定、反りを防ぐことにより、棚の強度を上げています。


■外側の組み立て

<久遠の家具>
インセット
<一般的な家具>
かぶせかぶせ
かぶせ 
引き出しと収納部にアソビがあります。表面板が収納部分にかぶさっている簡易な方法です。

インセットインセット
インセットは職人の経験、知識、勘が最も必要とされる技法です。引き出しと収納部分をぴったりと納めます。木は常に伸縮を繰り返します。木がどのくらい伸縮するかを考え、引き出しの幅、高さを微調整します。0.1ミリ単位の正確な読みと調整の技が必要です。

ダブテールダブテール
引き出しに使われる板を丈夫に組み合わせるための技法です。
組み合わせる板を「はとのしっぽ」のように削ります。このとき、二枚の板が正確に組み合わせさるように0.1mmの誤差も許されない正確な加工を職人は求められます。

ロッキングロッキング 
引き出しに使われる板を丈夫に組み合わせるためのもうひとつ技法。この技法も誤差の許されない正確な仕事が求められます。


■移動棚の組み立て

<久遠の家具>
けんどん
<一般的な家具>
ダボ
ダボ 材木に穴をあけて止め金具を使い、棚の高さ調節する簡易な方法。止め金具をいれる穴が広がり緩んできます。

インセットけんどんけんどん

けんどん 
けんどんは棚の高さを自由に調節できるように考えられた伝統技法
横板を穴に入れると、横板がロックし、横板の上に棚板を渡しすことで高さ調節できます。

清水寺に代表される日本の伝統的な建物に釘は一切使われません。なぜなら使わなくても技術により頑丈な建物ができるからです。ご覧いただいたように、久遠の家具は職人の経験と知識、技術が必要とされる日本の伝統的な製作技法を用いて作られています。


4.仕込み


木取り → 加工 → 組み立て → 仕込み → 塗装 → まとめ


4:仕込み


仕込みは引き出しを入れ、扉や戸を取り付けます。
しっかりと正確に納まるよう、かんなややすりで削りながら微調整します。

加工うづくり

5:塗装


木取り → 加工 → 組み立て → 仕込み → 塗装 → まとめ


5:塗装


塗装は「久遠仕上げ」「水屋仕上げ」の二種類があります。
どちらもオイルフィニッシュと呼ばれ、塗りと乾燥を数回行います。
基本的な工程は同じですが、最終的には全く異なる仕上がりとなります。

塗装まず、木地調整をします。

そして、無垢材を着色して、目止め(ワイピング)を行います。目止めとは木目を立体的にひきたたせるために塗料を無垢材になじませていく工程のことです。

次にようやく下塗りです。下塗りは数回行われます。

最後に本塗り、仕上げをしてようやく塗装が完了します。

久遠仕上げは職人の中でも代表・松永四郎にしかできない仕上げです。
塗装

塗装<オイルフィッシュについて>

オイルフィニッシュは「塗り」と「乾燥」を十数回繰り返しながら丁寧に塗り重ねていきます。

この技法は木材の自然な風合いを損なわずに無垢材を保護する優れた塗装方法で、ヨーロッパでは古くから用いられてきました。時間が経つにつれオイルが木になじみ、使い込みほどに独特の深いツヤが出てきます。


一般に市販されている木製家具のほとんどには、ウレタン塗装が施されています。ウレタン塗装は表面に膜を作ることで水分や汚れから保護しています。
この塗装は無垢材が呼吸することを妨げ、結果として家具の寿命を短くしてしまいます。
塗装

塗装

久遠の家具はオイルが浸透して無垢材を保護するので、無垢材の自然な風合いをそのまま活かし、無垢材の呼吸を助けることにより、丈夫で長持ちする家具になっています。

また、仕上げに使われるオイルは100%植物性の天然オイルを使用しています。このオイルは建物にもよく使われ、ホルムアルデヒドの発散やアレルギーをおこす心配がありませんのでご安心ください。

6:まとめ


木取り → 加工 → 組み立て → 仕込み → 塗装 → まとめ


6:まとめ


最後に金具や扉を取り付け、仕上がりをチェックして完成です。

塗装

すべての工程で、職人がひとつひとつ手作業で作り上げていますから、完成するまで多くの時間を要します。

そして、愛着を持って長い年月お使いいただく事によって、久遠の家具は深い味わいと風格が生まれて来るのです。

久遠の家具は数世代に渡り受け継がれることで、家族の歴史の一部となります。